先生の話を聞いた時、色々考えたような気がします。
   でも 何より赤ちゃんがこのままお腹にいて 張るたびに心臓が止まりそうに
   なっているのかと思ったら 怖くて怖くて すぐにでも出してあげたいと思いました。

   病棟へあがり、分娩室でひとり私は看護婦さんに囲まれ、手術服に着替え、
   名前の確認、連絡先の確認、
   今までの病気のチェック、薬のテスト注射、血圧測定、毛剃り、麻酔の説明などをされていた。
   もちろん その間もNSTはしていた。途中何度も脈が下がり,本当に怖かった。
   婦長さんが 落ち着かせるようにと色々話し掛けてくれた。
   
(その婦長さんの顔がギトギトしてるしすごい迫力あって 
     あまり近づかないで欲しかった…ってスミマセン)
   私はなるべく冷静に落ち着いて、とにかく赤ちゃんの脈がさがらないようにだけ気をつけて
   
(どうすれば赤ちゃんに酸素が行くのか教えてもらった。とにかく
     深呼吸するしかないみたいだった。)
 
   大きく呼吸して 血圧も上がらないように心がけていた。
   それでも 1、2度 脈が止まりそうになり、看護婦さんがいるのに
   気が付いてくれないから
   私は必死に「あの、脈が止まりそうなんですけど大丈夫でしょうか?」って話し掛けてみた。
   でも看護婦さん達も緊急の事だったので きっと慌てていたんでしょう。
   あまり返事をしてくれませんでした。

   (何してんだ!この看護婦はぁ゜〜!と心の中で思ってました)

   私が 出産に際し 一番緊張して手が震えてしまったのは この時間でした。

   13時ギリギリで旦那と母が到着し 何やら書類にサインしてから私の所へ掛けつけてくれた。
   私はストレッチャーに乗せられた状態で二人に会った。
   さすがに旦那の顔を見たら それまでの緊張が張り裂けて涙があふれてきた
   だけど泣いている場合じゃないのはわかっていたので 必死にこらえた。
   手術室に向かう間はもうNSTをつけていないので 
   赤ちゃんの脈が下がってしまっていないか そればかりが気になって仕方がなかった。

   ストレッチャーから手術台へ移動し、手術室へ入った。
   
(「はぁー、手術室って初めてだ、ふーん、こんななんだ〜」なんて思ったりもしてました)
   担当の先生やたくさんの人が準備して待っていてくれた。
   血圧を測定し、痛み止めの注射をし、点滴を入れた。
   
(この痛み止めの注射とは 腰椎麻酔を注射する為の痛み止めだった)
   次に腰椎麻酔の注射、腰がドーンと重くなった。
   麻酔科の先生が頭の上でとーってもゆっくり説明をしながら、
   麻酔の効き具合をチェックしてくれた。
   
(手術中も進行状況をゆっくり説明してくれて本当にこの先生には感謝しています)
   濡れた脱脂綿をあてて 冷たく感じるかどうか、痛みと暖かい冷たいなどだけが感じなくなり、
   引っ張られているのや押されているのは、麻酔が効いていても感じる事を説明してくれた。

   いよいよ担当の先生が手術を始めると言う時に、点滴がつまってしまい、もう一度刺し直した。
   私の顔の前は布で仕切られ、手術の様子が見えないようにされていた。
   なんだか これから自分が手術されると言う事にまだ実感がわかなかった。



    
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